仕事を求めている人ひとりに対し、企業から何人の求人があるかを示す9月の有効求人倍率は、3か月連続で1.52倍と高い水準を維持するとともに、12か月連続ですべての都道府県で1倍以上になりました。
厚生労働省によりますと、9月の有効求人倍率は、季節による変動要因を除いて、3か月連続で1.52倍となり、昭和49年2月の1.53倍に次ぐ高い水準を維持しました。

都道府県別では、東京都が最も高く2.07倍、次いで、福井県が1.98倍、富山県と愛知県が1.85倍などとなっています。

一方、最も低かったのは沖縄県の1.08倍、次いで北海道の1.13倍、高知県の1.18倍となっていて、12か月連続ですべての都道府県で1倍以上になりました。

また、新規の求人数は、前の年の同じ月と比べて5.6%増え、これを産業別に見ますと、製造業が11.3%、運輸業、郵便業が10.2%、医療、福祉が8.6%、それぞれ増えています。

厚生労働省は「国内向けの自動車の生産が増えた影響で、製造業の新規の求人数が堅調に推移するなど、雇用情勢は着実に改善している」としています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171031/k10011205271000.html