中国の電気自動車メーカー最大手のBYDは、電気の力で走る電動バスを生産するアメリカのカリフォルニア州の工場を拡張し、生産台数を今の年間150台から最大1500台に増やす計画を発表しました。
中国の電気自動車メーカー最大手のBYDは、カリフォルニア州のロサンゼルスから100キロ余り離れたランカスターで電動バスと電動トラックを生産するために4年前に取得した工場を、およそ4万2000平方メートルに拡張しました。

BYDの王伝福会長は6日、工場で行われた式典で、従業員や州議会議員を前に「排ガスを出さない交通手段をカリフォルニアに、そして世界に広げるための画期的な拠点となる」と述べ、今の720人の従業員をさらに数百人増やし、アメリカの雇用に貢献していく姿勢を強調しました。

工場では、現在、1回の充電で240キロから320キロ程度走行できる電動バスを年間150台生産していますが、拡張の結果、最大1500台に増やす計画で、全米で販売するということです。

アメリカでは、ロサンゼルス交通局が2000台以上のバスのすべてを2030年までに電動バスにする計画を打ち出しているほか、ニューヨークやコロラド州デンバーなども電動バスの導入を進めており、走行中に排ガスを出さない交通手段として関心が高まっています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171007/k10011171091000.html