医療用のロボットスーツを手がける茨城県のベンチャー企業が、腰に取り付けて立ったり座ったりする動作をサポートするロボットを新たに開発し、来月、実用化することになりました。

これは人の動作をサポートする装着型のロボットスーツを開発、販売している茨城県つくば市の「サイバーダイン」が新たに開発しました。

腰に取り付けると、脳から出る電気信号を捉えてモーターが稼働し、立ったり座ったりする動作を補助します。この会社はすでに、下半身に装着するロボットスーツを開発し、難病患者の歩行機能を改善させる効果が期待できるとして国から医療機器としての承認を受けました。今回のロボットはこの技術を応用したもので、重さは3キロと4分の1以下に軽量化したほか、電気信号を捉える電極を8つから1つに減らし、身に着けやすくしました。会社では足腰の力が弱ったお年寄りなどに使ってもらおうと、来月から介護施設向けに販売することにしています。

サイバーダインの工藤郁夫さんは「介護を受ける高齢者の自立を支援できれば、介護する側の負担も軽減できるので、普及を目指したい」と話していました。

高齢化が加速する中、お年寄りの動作をサポートするロボットは自動車メーカーなども開発を進めていて、政府も開発費用を補助するなどして普及を後押しする考えです。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170916/k10011142231000.html