セレクトショップ大手のユナイテッドアローズは住宅リフォームのグローバルベイス(東京・渋谷)と組み、中古マンションの改装を始める。店舗デザインのノウハウを生かし、部屋の内装や家具の製作まで手掛ける。セレクトショップの主要顧客となる30〜40代の消費者を取り込む。消費者の節約志向が強いなか、アパレル各社は住宅事業を収益の新たな柱に据えようとしている。

 モデルルームを11月にも公開する。グローバルベイスは中古の物件を調達し、ユナイテッドアローズが内装デザインと家具を担う。

 Uアローズは2016年に収益源だったクロムハーツの契約終了が決まり、新たな事業の構築を目指していた。主力顧客である若い世代の間で、新築よりも価格が低い中古マンションを買う需要が増えていることから、衣料品以外の事業を伸ばし経営の多角化を図る。

 セレクトショップが住宅事業に参入する動きが広がっている。ベイクルーズ(東京・渋谷)は7月に住宅改修のリノベる(同)と提携。リフォームの際に、ベイクルーズの家具や雑貨を販売している。ビームス(東京・新宿)も家具の監修などを手掛ける。
https://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ15HY6_V10C17A9TJ2000/