厚生労働省は10日までに、2016年に外国人技能実習生が働く事業所に対して立ち入り調査した結果を発表した。
調査した5672事業所のうち、7割に当たる4004事業所で労働基準法などの法令違反があった。
前年より8.3%増え、3年連続で過去最多を更新した。外国人実習生への不当な扱いが後を絶たず、
厚労省は監督指導を強化する方針だ。

 全国の労働局や労働基準監督署が16年に立ち入り調査した事業所数は前年より9.6%増えた。
違反事項としては長時間労働が最も多く、1348事業所と調査対象全体の23.8%を占めた。
次に多かったのは使っている機械の安全対策が不十分といった労働安全衛生法違反で1097事業所(19.3%)だった。

 具体的な違反事例としては、ある事業所では外国人実習生に対し1カ月で最長130時間ほどの違法な時間外労働をさせていた。
別の事業所では外国人実習生の賃金が最低賃金を下回っていたため、適切に支払うよう指導した。


ソース
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG09H46_Q7A810C1CR0000/