http://www.sankei.com/economy/news/170807/ecn1708070024-n1.html

三菱電機など電機3社は7日、そろって新製品の冷蔵庫を発表した。野菜室を使いやすい位置に配置したり、鮮度を保つ独自技術を搭載したりするなど自慢のセールスポイントを打ち出し、食品がいたみやすい猛暑の季節に冷蔵庫をアピールする。

 三菱電機が10月20日に発売する冷蔵庫「MR−CX27C」(272リットル)は働く単身女性に照準を合わせ、同社女性チームが開発を担当。冷蔵室に作り置きした料理を鍋ごと保存できるスペースを確保したほか、60リットルの野菜室を中段に配置した。市場想定価格は14万円前後(税別)。

 東芝ライフスタイルも冷蔵庫の真ん中に野菜室を配置した6ドア冷凍冷蔵庫「VEGETA(ベジータ)」シリーズの新製品10機種を9月中旬から発売。うち8機種は独自技術で高湿度の冷気を野菜に当ててうるおいを保つ「ミストチャージユニット」を搭載する。容量は462〜601リットルで、市場想定価格は26万〜37万円前後(同)。

 一方、内部の空気をポンプで吸引して真空環境にする「真空チルドルーム」によって野菜の鮮度維持をアピールするのは日立アプライアンス。430〜670リットルの大容量冷蔵庫「真空チルド」XGシリーズ6機種を9月21日から発売する。市場想定価格は30万〜40万円前後(同)。

 冷蔵庫の出荷台数は6月まで5カ月連続で前年比プラス。業界団体の日本電機工業会は「高付加価値製品への消費マインドは堅調」と分析している。