技術職として長く経験を積み、ベテランの域に入り始める40代エンジニア。日経BP社の技術系媒体が実施した「エンジニア転職意識調査」の結果から、この世代の転職観を探る。

 調査では、「転職する場合に重視する点」として優先度の高いもの5つを尋ねた。全年代の中で、40代の割合が最も高かった項目が「給与」だ。給与を重視する人は世代を問わず多いが、その中でも40代が86%と最多だった(図1)。

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生活の安定を保つ上で、40代にとって給与は重要なポイントだろう。ただ自由意見からは、エンジニアとしての自分の価値を測る指標として、給与を捉えている様子もうかがえる。スキルや経験を積んできた自分を正当に評価してほしい、そのために適正な給与を求めたい、といった思いがあるのだろう。

 それを感じられる声の一つを紹介しよう。「入社以来ずっとソフトウエア関係の仕事をしてきた。インドに駐在したこともあるし、今は米国ベンチャーに派遣されている。しかし、年収はヒラ社員の上限に張り付いたまま、10年以上上がっていない。給与システムが変わりそうにもなく、早く転職すべきだったと後悔している」(IT:システム・ソフトウエア開発、40代)。キャリアを高めたにもかかわらず、それに見合う給与が得られていないと感じているようだ。

 この年代から「技術を持ったエンジニアは、貪欲に自分の理想の環境を作り上げていくべきだ」(IT:システム・ソフトウエア企画、40代)との声が寄せられたのも印象的だ。技術力の高いエンジニアは、自分が求める転職先を強気に探すべしとのメッセージが感じられる。
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