上場企業が自社株買いに急ブレーキを踏んでいる。1〜6月の自社株買いの総額は前年同期からほぼ半減した。2015年に始まった企業統治改革を機に株主還元の一環として自社株買いの増加が続いていたが、足元ではM&A(合併・買収)や設備投資などの資金需要が拡大。手元資金の使い道として最優先してきた株主還元を抑え、新たな成長投資に振り向ける企業が増えてきた。

 昨年5月に4年半ぶりの自社株買いを実施したセイコー…
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO19150300S7A720C1EA1000/