求人情報大手のリクルートジョブズ(東京)が20日発表した6月のアルバイト・パート平均時給調査によると、3大都市圏(首都圏、東海、関西)の募集時平均時給は前年同月比2.4%増の1012円と48カ月連続で増え、2006年1月の調査開始以来、過去最高額となった。

 同社は、深刻な人手不足に伴う求人意欲の高まりが時給上昇の背景とみている。企業側は今後、人件費などコスト増への対応を迫られそうだ。

 平均時給を職種別に見ると、居酒屋調理やホールスタッフなど「フード系」が978円、コールセンターのスタッフら「事務系」が1049円で、ともに現在と同じ分類を採用した11年1月以降の最高額。「販売・サービス」や「製造・物流・清掃」なども前年同月を上回った。

 同社によると、百貨店などが夏のセール繁忙期に対応するため、時給を上げて人員を確保。また居酒屋では、「働き方改革」の一環で社員の休日を増やし、代わりにアルバイトを増強した例もあったという。

 地域別では首都圏が1051円、東海が952円、関西が974円で、いずれも前年同月を2〜3%程度上回った。

 またパーソルキャリア(東京)が同日発表した別の調査では、6月の全国のアルバイトの平均時給は前年同月比1.7%増の1006円で、3カ月ぶりに1000円の大台を突破した。 
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