東芝株が8月1日付で日経平均株価の構成銘柄から外れることが決まりました。債務超過で東証2部に降格するので当然といえば当然なのですが、時代の変化を感じずにはいられません。

 先日資料の整理で2007年のスクラップ帳をめくっていたら、「東芝とソニーが有機ELテレビ参入をめぐり、ライバル心をむき出しにしている」という記事をみつけました。あれから10年、ソニーは経営危機を経て復活しましたが、東芝がどうなったかはご存じの通りです。

 ソニーは結局、いったん撤退した有機ELテレビに今年、再参入しました。東芝も有機ELテレビを販売していますが、大画面パネルはいずれも韓国メーカー製です。各社が自前でのパネル生産で競っていた時代とは隔世の感があります。当時は三洋電機も業績が悪化しながらも存在していて、エルピーダメモリも健在でした。

 ちなみに株式相場の記事では、「安倍政権(当時)が7月の参院選で負けたら株価が下がる」と予測する記事もありました。あれから10年、日経平均は2万円の水準にありますが、政権には再び危機が訪れているようです。(N)
http://www.zakzak.co.jp/eco/news/170711/eco1707110012-n1.html