個人が保有する預金や株式などの金融資産の残高は、ことし3月末時点で1809兆円余りと、それまでの株価の上昇傾向を反映して、前の年の同じ時期に比べて2.7%増えました。
日銀が3か月ごとに発表している「資金循環統計」によりますと、ことし3月末時点で個人が保有している預金や株式、それに投資信託などの金融資産の残高は1809兆3973億円でした。

これは、過去最高となった去年12月末時点での1815兆円と比べいくぶん減っていますが、前の年の同じ時期より2.7%増えました。

このうち、「現金・預金」は、前の年の同じ時期に比べて2.3%多い932兆円余りで、金融資産全体の51.5%を占めています。
また、去年秋のアメリカの大統領選挙以降、株価が上昇傾向にあったことを反映して、「株式など」は7.9%多い180兆円余り、「投資信託」も7.2%多い98兆円余りとなっています。

また、日本の国債の保有者ごとの残高では、大規模な金融緩和策のもとで国債の買い入れを続けている日銀の保有残高が、前の年の同じ時期に比べて17.3%増加し、およそ427兆円となりました。

日銀は国債全体の39.5%を保有していることになり、残高、構成比ともに過去最高になっています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170627/k10011031811000.html