6月4日 12時07分 NHKWEB

宅配最大手のヤマト運輸が深刻な人手不足を背景に、サービスの見直しを進めていることに伴って、ネット通販各社では、注文を受けた当日の配達を見直すなどの影響が広がっています。
ヤマト運輸はネット通販の荷物の増加などで、ドライバーの人手不足や長時間労働が深刻化しているとして、大口の取引先との間で当日配達の縮小などサービスの見直しを進めています。

これを受けて、日用品などの通販サイト、LOHACOは、関東地方や関西地方で午前10時までに注文すれば、商品を当日に配達するサービスを、東京や大阪の一部の地域を除いて先月16日から休止しています。

また、衣料品などのネット通販サイト、ZOZOTOWNも、東京や神奈川など1都3県で行っていた午前9時より前に注文すれば、商品を当日に配達するサービスを、今月12日から休止することになりました。

さらに、流通大手やデパートが運営する通販サイトでは、ヤマト運輸が正午から午後2時について、時間帯指定の配達を取りやめることを受け、この時間帯を指定した注文の受け付けを廃止する動きが相次いでいます。

ネット通販各社は、宅配サービスを活用して売り上げを急速に伸ばしてきただけに、ヤマト運輸をはじめ、物流各社のサービス見直しで、今後、事業への影響がさらに広がりそうです。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170604/k10011006041000.html