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[東京 2日 ロイター] - 三菱東京UFJ銀行は、ロンドン支店で取り扱っているユーロ建て定期預金にマイナス金利を適用することを決め、対象となる大口の法人顧客へ通知を開始した。ロイターの取材に対し、同行の広報担当者が明らかにした。

欧州中央銀行(ECB)が2014年にマイナス預金金利を導入して以降、ヨーロッパの銀行では一部の法人顧客から預金手数料という形でマイナス金利を賦課しているところもあるが、邦銀では初となる。

ロンドン支店で取り扱っているユーロ建て定期預金にマイナス金利を適用することを決め、対象となる大口の法人顧客へ通知を開始した。ロイターの取材に対し、同行の広報担当者が明らかにした。

三菱東京UFJ銀によると、ロンドン支店で扱っているユーロ建ての12カ月未満の定期預金のうち、大口の法人顧客が預ける一定額以上の預金について、マイナス金利を適用する。対象となる法人顧客は数十社で、現時点では日系企業は含まれていないという。

ECBはマイナス預金金利を段階的に引き下げており、顧客預金を銀行間市場などで運用する同行にとって収益の悪化要因になっていた。

同行は顧客に説明の上、同意が得られたところからマイナス金利を適用するとしている。広報担当者は、日本においては預金へのマイナス金利の適用は現時点では検討していないと述べた。

(浦中 大我、布施 太郎)

2017年 5月 2日 3:34 PM JST