電子商取引(EC)大手の楽天が、年内にも自社の各種サイトの商品検索を一本化させることが1日、分かった。事業者が出品するインターネット通販サイト「楽天市場」のトップページで「バッグ」などと検索すると、同サイトだけでなく個人間で売買するサービス「ラクマ」などの商品も並び、購入できるようにする。1日に楽天市場でサービスを開始して20周年を迎え、利用者の利便性の向上につなげる狙いだ。

 同社は楽天市場やラクマのほか、楽天が直接、商品を配送、販売する「楽天ブックス」などEC事業全体の統合を進めている。今後は「楽天で買い物をすることを前面に出し、『市場』という言葉を廃止することも考える」(河野奈保常務)方針だ。

 商品検索の一本化は、こうした事業統合の一環。これまで同社の各種サイトに出品されている商品の検索は、それぞれのサイトごとにしかできなかったが、1つのサイトでまとめて検索できるようにする。同社はまた、各種サイトの連携も強化し、楽天市場の購入履歴に掲載された古くなった商品をラクマなどで売って新しい商品を楽天市場で買うことなども可能にする。


2017.5.2 08:11
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