京都大アメリカンフットボール部(京都市左京区)が、紳士服大手のAOKI(横浜市)と共同でアスリート向けスーツを新開発した。ニーズ調査に全部員が協力したほか、商品のPR動画にモデルとして出演している。昨夏に一般社団法人を設立した同部の活動展開の一環。学生の就職活動真っ盛りの春、異色のコラボが注目を集めている。

 神妙な顔で着替える選手たち。その服装はユニホームではなく、スーツに革靴…。同社がホームページ上で公開している「アスリートMAXスーツ」のPR動画の一場面だ。大柄な選手がスーツ姿で駆け回り、高い伸縮性や幅広いサイズ展開をアピールしている。昨夏、同社が初めて手掛ける商品の開発に際し、同部に協力を打診した。同社広報室は「京大アメフット部は長い歴史を持つ人気チーム。法人を設立したばかりでもあり、ぜひ一緒に取り組みたかった」と経緯を説明する。

 同部も法人設立を契機にスポンサーを広く探し始めた矢先だった。シーズン終了後、特に大柄な部員約30人を選び、それぞれの一着を製作。モデルとなって動画を撮影した。三輪誠司ゼネラルマネジャーは「新ブランドの開発を図る同社とわれわれの狙いが合致した。就活中の部員も多いためスーツの提供も大きなメリット。今後も学生スポーツとのコラボにふさわしいスポンサーを見つけたい」とさらなる展開を模索する。

 新スーツは京滋エリアでは京都四条西院店(右京区)で買えるほか、オンラインショップでも販売中。

【 2017年04月26日 17時00分 】
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