無難な色温度は6500Kで、実際市販品もコレが多い。実用面でで考えても色温度が高くなると光線が青みがかって視認性が落ちることから、白さと明るさの好バランスから6500Kが人気となっている。
6400カンデラ以上あっても車検不合格となる場合も曖昧なカットラインでは本来の明るい照射部を計測してもらえないこともある。
 次に重要なのが光軸だ。平成27年9月の車検から、ヘッドライトはロービームで計測されるようになり、明るさ、色、さらに配光が問われるようになった。それまではハイビームの計測で明るければOKだったが、ロービーム計測では対向車への眩惑を抑制するための「カットライン」を重視。センサーがカットラインを基準に明るさなどを計測するため、カットラインの出ていないヘッドライトでは測定位置がわからず計測不能となってしまう。
 仮に計測できたとしても、曖昧なカットラインでは本来の明るい照射部を計測してもらえないこともあり、実際には6400カンデラ以上あっても車検不合格(光量不足)となる場合もあるのだ。
 最近のLEDバルブはハロゲンバルブのフィラメントと同じ位置に発光素子を配置して光軸に配慮しているが、車種によってはリフレクターとの相性が悪く、ちゃんとしたカットラインが出ない場合もある。LEDバルブを回して光軸調整できる製品も増えているので、ネットのクチコミなどを参考にしつつ、自分のクルマに合う製品を選んでもらいたい。