中国が開催を呼びかけた本当の理由〜日中が東シナ海情勢で協議調整
8/2(日) 11:40配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/a7d07d9abfce71c87880d7fd472628bf0a9e4688

宮家)まず、この問題の本質は何かというと、米中関係が悪くなっているということです。
何度も申し上げていますが、中国から見た場合、日中関係というのは米中関係の「従属変数」なのです。
米中が悪いときには、日米間を割りたいから、中国は日本に対していい顔をするのです。

尖閣だけの問題ではなく、南シナ海もそうですし、香港やウイグル、インドもそうなのです。
中国としては、何らかの形で日本との関係改善をしておかなくてはいけない。
だからこそ、中国側から協議をやろうと言って来たのだろうと思います。

宮家)話し合いをするのはいいのですが、そこで中国側は「恐れ入りました」、「2度と尖閣には手を出しません」、
「歴史問題は今後言いません」などと、そういうことを言うつもりはないのです。彼らは日本に対し戦略的な譲歩をする気はありません。
あくまでも戦術的に、日米をある程度牽制したいこともあって、日本との話し合いができればいいと思っているのです。だから、あまり期待はできないと思います。

飯田)在日アメリカ軍のトップが「助ける」とは言っていますが、これは「まず動くのは日本だろう」というメッセージですか?

宮家)闘って血を流したときに、同盟国が助けに来る。これが本来あるべき姿で、同盟国に「先に闘ってくれ」と言った時点で同盟は終わりです。
日本はきちんと、自分で守るだけの能力を持っていなくてはいけないのです。