F35がデータリンクでネットワークを構築できるセンサーなので、戦闘訓練としては仮想敵の中国やロシアのステルス戦闘機を多方面から察知する形になるのかもしれないです。

※参考

新鋭ステルス戦闘機F−35の“真の力” 水平線の向こう側を叩く「NIFC−CA」の威力
2018.2.27 06:30
https://www.sankei.com/west/news/180227/wst1802270008-n1.html
ニフカは「Naval Integrated Fire Control−Counter Air」の略。海軍の艦艇のレーダーが探知できない、水平線以遠のミサイルなどについて、
航空機のレーダーや赤外線などのセンサーでその位置や進行方向、速度といった情報を得て、データリンクで艦艇や他の航空機などに送り、協力して対処するという構想だ。

米軍が描く青写真では、F35は最前線でレーダーや赤外線を使ったセンサー、人間で言えば目や耳の役となり、ミサイルの発射はステルス性が高くない艦上戦闘機FA18や、海上のイージス艦が担う。
そして情報の集約・中継を行うのが安全な後方空域で滞空する早期警戒機E−2Dとなる

この方法なら、F35は自機の持つミサイルを撃ち尽くした後もステルスという隠密性−被発見率の低さ−を活かしてセンサー役として最前線にとどまり、作戦行動を続けることが可能だ。
目標を捉え、対処するためにミサイルが必要な時は「誰か撃ってくれ」と伝えれば、イージス艦や近くの攻撃機が“代わりに”撃ってくれる。

イージス艦一隻がVLS(ミサイル垂直発射装置)に備える各種ミサイルは約100発。見方を変えれば、ステルス機1機が「ミサイル100発以上を備える巨大な兵器庫」を持っているに等しくなるのだ。
実際にはF35のパイロットが「誰か撃ってくれ」というまでもなく、E−2D経由でデータを受け取る統合司令部が、イージス艦の火器管制システムを操って発射するような仕組みになる可能性がある。

米軍ではすでにネットワーク化を最優先事項の一つとして進めている。個別の戦いから、高度にネットワーク化された戦闘へと変化するその先には、無人偵察機や無人艦の実現があるのかもしれない。