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米黒人死亡事件、元警官の訴因引き上げ…ほう助で同僚3人も起訴
2020/06/04 05:25
 
【ニューヨーク=橋本潤也】米中西部ミネソタ州ミネアポリスで黒人男性が警察の拘束下
で死亡した事件で、州司法当局は3日、男性の首をひざで押さえつけ、事件後、免職処分
を受けた元警察官の白人男性について、当初、起訴していた第3級殺人罪よりも罪が重い
第2級殺人罪で起訴したと発表した。

さらに、事件現場にいながら犯行を止めなかったなどとして、免職処分を受けた、ほかの
元警察官3人も、第2級殺人のほう助罪で起訴したと発表した。

第3級殺人罪から第2級殺人罪に引き上げられたのは、元警察官のデレク・ショービン被
告(44)。ミネアポリス市内で5月25日、路上にうつぶせ状態のジョージ・フロイド
さん(当時46歳)の首を約9分間、ひざで押さえつけた。フロイドさんは搬送された病
院で死亡した。

ミネソタ州の第3級殺人罪の量刑は、最大で禁錮25年だが、第2級殺人罪は最大で禁錮
40年となっている。遺族側は、元警察官に明らかな殺意があったと訴え、第1級殺人罪
の適用を求めていた。
警察の対応などへの抗議デモは全米各地に加え、世界各地にも広がっていた。