https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-04-24/Q99ODXDWRGG301
トランプ大統領の新型コロナ対応、「不支持」増える−米世論調査
Justin Sink 2020年4月24日 14:55 JST

●「支持する」46%、「支持しない」50%−ファイブサーティーエイト
●ラストベルト重要3州ではバイデン氏が支持率でリード−ロイター

トランプ米大統領の新型コロナウイルスを巡る発言が日ごとに変わり、政策の方向性も場
当たり的にぶれるため、ホワイトハウスは一貫性維持に苦しみ、守勢に立たされている。
こうした中、直近の世論調査で大統領の危機時の指導力への疑念が高まっていることが分
かった。
トランプ大統領は数週間前から各州に対し、通常の社会・企業活動の再開を強く求めてい
たが、22日のホワイトハウスでの会見では、他の州に先駆けて一部店舗の営業再開を週内
に認めるとしたジョージア州のケンプ知事(共和党)の決定に同意しないと述べ、立場を
覆した。

20日夜のツイッター投稿では「米国への移民を一時的に停止する」と表明したが、経済界
首脳などから批判されたため、結局は永住権(グリーンカード)の発給を2カ月間停止す
る急ごしらえの大統領令に署名した。

ファイブサーティーエイト・ドット・コムの世論調査分析によれば、米国民の間で、トラ
ンプ大統領の新型コロナへの対応を「支持する」が約46%、「支持しない」は約50%とな
っており、この1週間で差が開いた。
AP通信とシカゴ大学の米世論調査研究所(NORC)が23日に発表した世論調査では、
新型コロナに関するトランプ大統領の情報は信頼できるとの回答は23%にとどまり、52%
は州や自治体の長を信用するとした。
大統領選に関しても、ロイター通信が23日に公表したイプソス調査によると、トランプ氏は、
いわゆるラストベルト(中西部地域と大西洋岸中部地域の一部にわたる脱工業化が進んでい
る地帯)にあり、2016年の選挙で勝利した重要州であるミシガン、ペンシルベニア、ウィス
コンシンの3州で現在、民主党候補指名が事実上決まったバイデン前副大統領に支持率で後
れを取っている。