https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-04-21/Q9477UT0G1KW01
ゴールドマン、原油はボラティリティー経て「激しいリバランス」へ
Sharon Cho 2020年4月21日 12:16 JST

●相場のボラティリティーは向こう数週間、かなり高い状態続くと予想
●「市場は6月までに再び均衡する可能性が高い」とクルバラン氏ら

原油の貯蔵能力が急速に上限に達し、大幅な減産と相場上昇につながることで、原油相場は
数週間以内に「激しいリバランス」を余儀なくされるだろうと、ゴールドマン・サックス・
グループが予想した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(W
TI)先物5月限が20日に一時マイナス圏に下げたことを踏まえたリポートで、相場のボラ
ティリティーは向こう数週間、かなり高い状態が続くと予想。6月限の同日の下げは21日が
期限の5月限ほどは大きくなかったが、貯蔵能力が限界に達し小口投資家が市場を敬遠する
中で、相場に下押し圧力がかかる可能性が高いと指摘した。

アナリストのダミアン・クルバラン氏らは20日のリポートで、「最後には貯蔵能力が限られ
るため、市場の均衡に向けて生産は近く大幅に減少し」、需要が回復した際に「相場が上昇
する環境が最終的に整う」と分析。 「こうした下降基調は数カ月ではなく数週間で、市場
は6月までに再び均衡する可能性が高い」とした。
原題:Goldman Sees Further Oil Volatility Before ‘Violent Rebalancing’(抜粋)