京大iPS研助教の論文で捏造・改ざん 調査結果を発表

1/22 (月) 16:54 配信

 京都大iPS細胞研究所(山中伸弥所長)の特定拠点助教が発表した論文の図に、捏造(ねつぞう)や改ざんの研究不正があることが分かった。
京都大は山中所長や副学長が22日会見し、調査結果を発表した。

 京大によると、不正があった論文は、同研究所所属の助教が筆頭著者で2017年2月、米科学誌ステム・セル・リポーツに発表した。
論文では、iPS細胞から「血液脳関門」と同様の特徴を持つ脳の血管内皮細胞をつくったとしていた。
血液脳関門は脳を守るために、脳に入る血液中の物質を制限する働きがある。

 その後、論文の信頼性について疑義があるとの情報が同研究所に寄せられ、実験の測定値のデータから論文の一部のグラフの再構成を試みたが再現できなかった。
このため、京大が予備調査を経て、本格的な調査を進めていた。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180122-00000042-asahi-soci