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米、中国に石油禁輸求める 対北朝鮮で安保理緊急会合
2017/11/30 10:54

【ニューヨーク=高橋里奈】国連安全保障理事会は29日午後(日本時間30日午前)、北
朝鮮による新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を受け緊急会合を開いた。米国
の代表はトランプ大統領が中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席との電話会談で石
油の禁輸を求めたことを明らかにし、中国の対応を求めた。一方、中国は北朝鮮との対
話の重要性を引き続き主張しており、北朝鮮への圧力を巡る温度差は残ったままだ。

米国のニッキー・ヘイリー国連大使は「外交や軍事、貿易、科学などあらゆる北朝鮮と
の関係遮断をすべての国に求める」と訴えた。

ヘイリー氏は安保理決議で北朝鮮からの石炭輸出が禁じられたにもかかわらず「近隣の
アジア諸国に石炭が密輸されている」と指摘。また北朝鮮が違法に石油精製品を近隣国
から入手しているとして、北朝鮮がミサイル開発を続けるならば、より孤立させる必要
があると強調した。

特に制裁対象となっていない原油が核開発の資源となっているとして、供給源の中国に
「もっとできることがある」と注文した。トランプ米大統領が29日朝に中国の習近平国
家主席に電話して「(中国が)石油禁輸を決断すべき時だ」と伝えたと明らかにし、
「中国はリーダーシップを見せなければならない」と名指しで行動を求めた(ry