渋谷・警察官殺害 身元確認できれば逮捕へ 2017年5月23日 5時24分 
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170523/k10010991531000.html

大阪府警が、過激派「中核派」の関係先を捜索して男2人を公務執行妨害などの疑いで逮捕し、
警察は、このうちの1人が、昭和46年に東京・渋谷で警察官を殺害したなどとして指名手配されている男と見て、確認を急いでいます。
警察は身元の確認ができれば殺人などの疑いで逮捕し、逃亡の足取りなどについて捜査を進める方針です。

大阪府警は今月18日、過激派「中核派」の広島県内の関係先を有印私文書偽造などの疑いで捜索し、
52歳の男を同じ容疑で、また、同じ部屋にいた別の男を公務執行妨害の疑いで逮捕しました。

捜査関係者によりますと、公務執行妨害の疑いで逮捕された男は、顔や体の特徴などから、
昭和46年11月、暴徒化した仲間らと東京・渋谷区の派出所などを襲い新潟県警から応援に来ていた当時21歳の警察官を鉄パイプで殴ったり、
火炎瓶を投げつけたりして殺害したなどとして、警視庁に殺人などの疑いで指名手配されている大坂正明容疑者(67)と見られるということです。

警視庁は、大坂容疑者が組織的な支援を受けながら逃亡を続けていると見て、全国に指名手配するとともに、最高で300万円の懸賞金をかけるなどして行方を捜査していました。

大坂容疑者は指名手配されたあと、40年以上、行方がわからなくなっていましたが、この事件で共犯として起訴されていた被告の裁判が病気を理由に停止中だったため、
大坂容疑者の公訴時効が停止していたほか、平成22年に殺人罪の公訴時効が撤廃され、時効はなくなりました。

大坂容疑者の行動が確認されたのは、5年前の平成24年3月。警視庁が、東京・立川市の
「中核派」のアジトを捜索して押収したパソコンや書類の暗号を解析したところ、大坂容疑者が東京近郊の別のアジトに潜伏していたことがわかりました。
警視庁は組織的な支援を受けながら逃亡を続けていたと見て、去年1月には北区のアジトを捜索するなど、行方を捜査していました。