◼二階堂ふみ「方言禁止」を差別だと糾弾する意見が波紋 百田尚樹氏は「なにかにつけ差別という風潮」に違和感

1月18日に放送された「櫻井・有吉THE夜会」(TBS系)で、女優、二階堂ふみに「方言禁止」というルールで記者会見をさせるという趣向のコーナーを放送したところ、「沖縄差別」につながるという批判が一部で起きることとなった。

 特に騒動が大きくなった背景には、脳科学者の茂木健一郎氏がX上で批判したことも関係している。

 茂木氏の主張は、まとめると以下のようなことだ。

「沖縄では国家に方言を禁止された歴史がある。差別を受けてきた。この経緯を考えれば、番組の趣向は一発アウト。沖縄に限らず、方言をこのように扱うことは現代の価値観から考えても許されない。番組の関係者にはリテラシーが足りない」

 さらに、こういう番組を見て「笑っている人たち」も理解できない、と茂木氏は厳しく批判し、さらに「日本のお笑い」のあり方も「質が低い」と断じている。グローバルな基準に追い付いていないという。これらは日本の「地上波テレビ」のレベルの低さを示している、というのが茂木氏の見解だ。

 ただ、こうした批判がどこまで多くの共感を得ているのかは微妙なところだ。

 この「炎上騒動」を取り上げたネットニュースに寄せられたコメントを見る限りでは、「問題ない」「気にし過ぎ」という声のほうが多い。もちろんその反応自体が、茂木氏から見れば視聴者や国民の「質の低さ」の表れだとなるのかもしれない。

 悪気のない言動が相手を傷つけること、時に差別につながることもあるのは間違いない。そうした振る舞いをなくしていくことは大切だろう。

 ただ一方で、あらゆることを「差別だ」と批判する風潮に違和感を持つ方も多い。「問題ない」というコメントの多さは、それを示しているようだ。

 作家の百田尚樹氏もまた、近年、さまざまな場面で「差別だ」という声が大きくなることを懸念している一人である。新著『大常識』には、現代の「差別」にまつわる複雑な状況について考察したコラムが複数収録されている。

 その主張は、ある種の人にとっては不愉快なものかもしれないが、一方で何らかの息苦しさを感じている人は共感するところが多いのではないか。以下、抜粋してご紹介してみよう。


2/2(金) 6:26 ディリー新潮 全文
https://news.yahoo.co.jp/articles/62a962f1bfb5b477f515e2177b78bac2e0c007d4

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