田原総一朗です。

8月28日、安倍首相が辞意を表明した。
「ポスト安倍」は誰かと、メディアは騒然とした。
岸田文雄政調会長、石破茂元幹事長が、総裁選に立候補を表明。
遅れて菅義偉官房長官が名乗りをあげると、多くの派閥が支持を決めた。
「菅首相」誕生はまず間違いないだろう。

実は私は、安倍首相に、「ポスト安倍は誰がいいだろう」と聞かれたことがある。
安倍首相が三選した直後、2018年9月のことだった。その表情は真剣そのものだった。
私は、「菅さんがいい」と答えた。

4月の緊急事態宣言発令後、私は安倍首相と会った。
「ポスト安倍」として岸田さんが浮上していたので、
私は、「気持ちが変わって、岸田さんでいくのですか?」と聞いてみた。

すると、安倍首相は、「いえ、菅さんでいく」と、きっぱり言ったのだった。
安倍首相の意思は変わっていなかったのである。
その2日後、二階俊博幹事長に会って安倍首相の発言を確かめると、二階幹事長も「菅さんが一番いい」と言う。

https://blogos.com/article/484132/

今年の4月に会ったとき、「後継は岸田にするつもりか」と聞いた。
安倍さんに逆に「岸田さんをどう思っている」と聞かれた。
「人はいい。あんたも使いやすいだろうと思うが、ベタベタだよ」と言ったら、うなずいていたね。次は菅さんだよ。

https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202008280000783.html

首相は菅氏を推す理由として
「彼は世襲でもないし、エリートでもない。他人の足を引っ張ることもない」と述べたという。

https://www.sankei.com/politics/news/200910/plt2009100047-n1.html