スマートフォンの位置情報を利用し、残業の証拠を残すアプリを弁護士らが開発した。
実際にアプリを使って残業代を請求し、企業から示談金を勝ち取った事例も出た。
開発した弁護士は「ITと法的サービスを組み合わせ、社会の課題解決につなげたい」と話す。

アプリは「残業証拠レコーダー(通称・残レコ)」。
南谷泰史弁護士(第二東京弁護士会)らが2015年に設立した株式会社
「日本リーガルネットワーク」(東京都千代田区)が開発した。
今年から本格運用を始めた。

残レコは、スマホ内蔵のGPS(全地球測位システム)を利用し、職場にいた時間を記録する仕組み。
残業代を請求する裁判で証拠として認められることの多い、職場の入退館記録に近い形だ。

同様のアプリは複数あるが、残レコの記録はスマホではなく、
同社のサーバーに保管されるため、利用者が記録を書き換えることはできない。
南谷弁護士は「実際の裁判などで証拠として使えるよう意識した」と説明する。
同社に依頼すれば、証拠として使える労働時間の「証明書」が発行される。

写真:残レコの使用画面。スマホのGPSを利用し、職場にいた時間を記録する
https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20170902000768_comm.jpg

以下ソース:朝日新聞 2017年9月2日11時36分
http://www.asahi.com/articles/ASK8H5QP1K8HUTIL01Y.html