北海道の世界自然遺産・知床の核心地域である知床岬に近い赤岩地区で、
ヒグマが昆布番屋の屋根の上をうろつく姿が見られた。
番屋に鳥類がとまることは多いが、知床とはいえ「屋根にヒグマ」は異例だ。

朝日新聞が昆布番屋へ取材に入り、8月29日に遭遇した。

ヒグマが上った番屋は、昭和初期に建てられた木造平屋建て。
本来は高級ブランド「羅臼昆布」の漁期の夏に漁師が寝泊まりする場所だが、
現在は自然と共生しながら行われる昆布漁の歴史と文化を学ぶエコツアーの見学場所となっている。

このヒグマは地元・羅臼町で「パンダ」の愛称で呼ばれ、しばしば出没する。

番屋の持ち主の長谷川正人さん(55)は
「どこから上ったのか。初めて見た。有人番屋が減った影響か」と驚いている。

知床半島先端部への道はなく、動力船を使ってのレジャー目的での上陸は禁じられている。

写真:番屋の屋根をうろつくヒグマ
https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20170902000711_comm.jpg
写真:番屋の屋根の上であたりを見回すヒグマ
https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20170902000725_comm.jpg

以下ソース:朝日新聞 2017年9月2日10時56分
http://www.asahi.com/articles/ASK8055D9K80IIPE01J.html