市販品を安く買い、転売する「せどり」が広がりを見せている。

かつては古本が主力商品だったが、
インターネットの転売サイトの普及で一般の人も手を出しやすくなり、扱う商品も多様になった。
消費者の間では高額転売への不満が強いものの、転売の舞台となる多くの通販サイトは黙認している。

山口県の女性(36)は3年前にせどりを始めた。
会社員の夫の収入は月25万円弱。
3人の子を抱え、家と車のローンもあった。

インターネットでせどりを知り、
近所で700円で売っていたフィギュア付きカミソリを通販サイトに出すと、2500円で売れた。
「本当に売れるんだ」と驚いた。

毎月の利益はすぐに10万円を超え、売れ筋商品や仕入れの注意点など、せどり手法を教える塾の講師に転じた。
入塾者が相次ぎ、1カ月の報酬が400万円に達したこともある。

全国のせどり仲間には、毎月数百万円の利益を上げる人が大勢いる。
「せどりを知らなかったら、未来を明るく考えられなかった。人生観が変わった」

写真:転売先への納品作業のため、商品のバーコードを読み取る女性
https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20170716002313_comm.jpg

以下ソース:朝日新聞 2017年7月17日09時08分
http://www.asahi.com/articles/ASK6Z6X8LK6ZOIPE02W.html