http://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20200606/4020005639.html
特別養護老人ホームで常習的な虐待か

岡山県の特別養護老人ホームで、20人以上の職員が入所している高齢者の腹をひもで強く縛るなどの虐待を繰り返していたことが分かりました。
運営する社会福祉法人は虐待に中心的に関わった職員を解雇し、入所者や家族に謝罪したということです。

虐待が行われていたのは、およそ70人のお年寄りが入所する勝央町の特別養護老人ホーム「南光荘」です。
運営する社会福祉法人によりますと、ことし3月、「職員が入所者の腹をひもで強く縛る行為を行っている」という匿名の通報が町に寄せられ
調査が行われた結果、22人の職員が去年ごろからこうした行為を繰り返していたことを認めたということです。

被害を受けていたのは、入所者11人にのぼり、さらに複数の職員が食事を途中で下げたり
認知症の入所者を部屋に閉じ込めたりする虐待を行っていたことがわかりました。
社会福祉法人は、中心的に関わっていた職員など4人を解雇し、入所者や家族に対して謝罪したということです。

南光荘の小椋由紀恵施設長は「心よりおわび申し上げる。
2度とこのようなことがないよう介護サービスの向上に努めてまいりたい」とコメントしています。

一方、解雇された4人は、不当な解雇にあたるとして先月、裁判所に労働審判を申し立てたということです。

2020/06/06 NHKニュース