連夜の猛爆や!阪神は、DeNA相手に15安打&12得点と大勝。
俊介外野手(31)がプロ9年目で初の5打点をマークする大活躍だ。
9月連勝発進で、5カードぶりの勝ち越し。
“鬼門”と化していた聖地では今季初の2桁得点で、強い虎がついに息を吹き返したで〜!
値千金の3点三塁打を皮切りに、プロ初5打点だ。
チームも今季の甲子園47試合目で初の2桁得点。
待ちに待った大爆発は、間違いなく俊介が呼んだ。
福留の適時二塁打と、陽川の犠飛で2−0とした三回。
なおも二死満塁から、低めのスライダーに食らいついた。まさに「執念」だった。
打球はライナーで右前へ。右翼手・ソトの目の前で弾んで方向が変わり、
ソトの足に当たってファウルグラウンド方向へ転がる−。
右翼への3点三塁打。一気に5−0だ。
そして、この夜の俊介はまだまだ終わらなかった。
追加点が欲しかった五回一死一、二塁でも右前適時打。
9−3の六回一死三塁では遊ゴロでキッチリと打点。
オマケに八回にも中前打を放って今季初猛打賞としてみせた。
★チームは12得点したが、今季、甲子園では初2桁得点。
指揮官も「今年?ほんと、申し訳ないですね」と苦笑するしかなかった。
俊介は当初、2試合ぶりのスタメン起用をするか迷ったという。
だが将も「片岡コーチの強引なご推薦がありましてね。
感謝というかね、よくぞ本当に推してくれて」と笑う。
小技を期待したつもりが、3安打5打点の“大技”で応えてくれた。
中堅スタメンはほぼ毎日、日替わり。そんな中で懸命な中堅が、また輝き出した。
8月26日の巨人戦(東京ドーム)では八回5点ビハインド逆転につながる、貴重な2点打。
だが、舞台裏にはこんなことがあった。
同点とした直後の三回の守備で、中堅前へ飛んできたライナーにダイブし後逸…。
トレード加入後初登板だった飯田の、足を引っ張る形になり「ごめん」とベンチで謝った。
「打ってくる!」と誓い、本当に打った。飯田の負けも消えた。
いいことも悪いことも、起きるのが野球。チームのため歯を食いしばる強さが、この中堅にはある。
甲子園では3カ月ぶりの連勝で、5カードぶり勝ち越し。あすからは敵地で広島戦だ。
甲子園で、ベテランも若手も、俊介も打ちまくった。
今の虎なら、何かを起こせる。☆49