悪徳警官の隠蔽工作も荒っぽく杜撰だが
検察官側がそれ以上に無能で、殆ど立証できないという
ストレスの溜まる悪循環が延々と続くだけ
そこには巧妙さもなく、駆け引きも淡白でサスペンス要素すらなし
・証人保護があまりにも杜撰
・車をスクラップしただけで、いとも簡単に証拠隠滅完了
・少女が口封じのために殺されてもスルー
・ギャングボスが口封じのために殺されてもスルー
・車のパーツが犯人の裏庭にあるのにスルー
・犯人の腕の引っ掻き傷もスルー
と、必ず検察側が不利になる、とんちんかんな設定が定型化
しているので、先の展開も簡単に読めてしまう
確かに、現代でも黒人差別や警察の隠蔽体質があるのは分かるが
さすがにここまで粗っぽい設定では、先進国の現代社会を描くにはリアリティーが無さすぎる
とにかく、警察は何をやっても許される、黒人差別は仕方ないといった
いつの時代の話だか良く分からない弱肉強食の世界を
ただ表面的に訴えるだけで、メッセージ性や感動要素も乏しい
「カモメ」を絆の象徴として描こうとしても、この結末では殆どナンセンス
シーズン2で掘り下げていくなら、期待したいと思うが
このまま完結では、正義は負けて悪が勝つという既成事実が浮かぶだけで
はっきりいって何が言いたいのか、良く分からない長編ドラマだ