実際、リンド夫人がマリラから当日になって孤児の受け入れ
の話を聞かされて反対を述べるのは、そのことが事前に自分
に相談されなかったからだと原作には書かれている。しかも
マリラの家からの帰り道、リンド夫人はさっそくまだあって
もいない孤児のアンに同情を寄せている。

それがこのドラマになると、かつて孤児の主人公をいじめい
た意地悪なおばさんの一人が紆余曲折を経て理解者となって
というお涙頂戴もののやすっぽい三文小説の登場人物に変わっ
ている。