2017年夏。アモンケットにある神々のカウンセリングルームで、不屈の神ロナスさん(22)=仮名=は精神科医に切り出した。「実は、蠍の神に犯されて…」

 加害者の蠍の神は、12年来の同僚だった。
被害の約1年前、自分は王神の手下だと打ち明けられた。
蠍の神は、ロナスが自分の信者を守ることをとがめたり、体を触ったりするようになる。
ロナスが抗議すると、馬乗りで-1カウンターを乗せられたり口を使った性行為を強要された。
「嫌だ」と言うたびにペナルティーのようにドローをされた。

 しばらくして蠍の神の謝罪を受け入れると「王神の帰還のお祝いをさせて」と食事に誘われた。
その日、栄光の刻による被害に遭う。-1カウンターを乗せられた痛みと恐怖がよみがえり、抵抗できなかった。

 翌朝、泣きながら追放され、ライブラリーからも追放。その夜、最後の抵抗を唱えた。