【特徴②】「興味の対象が著しく限られていること、パターン的な行動があること」
この特徴は、例えば次のような行動に表れます。
①特定の物事に対して強い興味を持つ

②特定の手順を繰り返すことにこだわる

③同じ動作を繰り返す

④興味を持った領域に関して膨大な知識を持つ

一日の中で、絶対に変えられないルーティーン、自分ルールを持っていたり、鉄道、天気、生物、地理、コンピュータなど、様々な分野について学者以上に詳しかったりすることもあります。

心療内科ひだまりこころクリニック栄院がアスペルガー症候群について解説

自閉症スペクトラムでも普通の人生を送れる
自閉症スペクトラムの人の中には、社会で大成功を収めていたり、少々変わった人程度で済んだりしているケースもあります。一方、非常に生きづらく、厳しい人生を送っている状態の方もいます。
なぜでしょうか?

前述したように、自閉症スペクトラムは障害になるパターンもありますし、障害にならないパターンもあります。つまり、「障害」だと感じないような生活や環境で過ごすことが出来れば、障害を持たない人と同じように過ごすことが出来るのです。



「障害」にさせないためには、「できることをしっかりやっていき、個性を伸ばす」「できないことは無理をせずやらない」という考えのもと、その人に合った環境を考えていくことが重要なのです。

自閉症スペクトラムの方は、環境さえ合えば、圧倒されるような困難感を抱くことなく人生を送れますし、また、大きな力を発揮することもあるからです。

心療内科 ひだまりこころクリニック栄院はアスペルガー症候群の診断治療も行っております

アスペルガー症候群や自閉症スペクトラムかと思ったら……
ここまでみてきたような特徴が自分に当てはまると思う方は、一定数いらっしゃるはずです。しかし、「自分はアスペルガー症候群や自閉症スペクトラムかな?」と思ったとしても、生活の上で自分も周囲も特に困っていなければ、何も気にしすぎる必要はありません。個性を生かして充実した人生が送れるはずです。



しかし、社会生活の中で何らかの生きづらさを感じているようであれば、当院にご相談ください。

当院では、アスペルガー症候群の方たちの症状に合わせて、外来での治療や助言を行っております。行動療法など環境調整は、その他に精神保健福祉士とも連携をして、就労移行や就労支援・リワークなどの社会サービスのご案内をさせて頂くことも可能ですのでお気軽にご相談ください。



もちろん、アスペルガー症候群の併存したうつ病・不安症などは、少量の抗うつ薬などで治療をする必要がある場合もあるので、自己判断なさらず、ぜひ受診されることをお勧めいたします。