「連帯責任」という世界でも稀な考え方

私は、「連帯責任」という言葉を日本で初めて知りました。日本でマンションやアパートを借りようと思っても、
連帯保証人が必要だと不動産会社に言われて貸してもらえなかったという話もよく聞きました。

これは世界的に見てもまれなルールです。一人が悪いとチーム全体、あるいは組織全体を罰する。これでは個人が萎縮してしまい、何もできなくなるのは無理もありません。
これらが顕著なのが日本の部活動だと思います。最近は幾分かましになってきているとはいえ、例えば高校の野球部で飲酒や喫煙をした選手がいたら、
チーム全体で責任を取るために出場を辞退したりすることがあります。問題を起こした選手を罰したら十分だと思うのですが、問題を起こしていない選手まで巻き込まれてしまうのが疑問です。

こういう環境を通して、日本の集団は形作られていくのだろうと思います。特に体育会系の部活では上下関係がしっかりしていて、それは社会人になってからも続きます。
目上の人に対する礼儀や、周りに迷惑をかけないように集団で行動する姿勢は、日本ならではの美徳と言えるでしょう。