パーソナリティ障害とは?
パーソナリティ障害の定義としては、シュナイダーの「その性格のために自ら悩むか、他人を害する」という定義がその後も踏襲されています。

(1)パーソナリティ障害(lCD - 10)
粗大な大脳の損傷や疾病、あるいはほかの精神科的障害に直接起因しない状態で、以下のような診断を満たします。

きわめて調和を欠いた態度と行動を示し、通常いくつかの機能領域、たとえば感情性、興奮喚起性、衝動制御、知覚と思考の様式、および他人との関係の仕方などにわたります。
異常行動パターンは持続し、長く存続するもので、精神疾患のエピソード中に限って起こるものではないです。
異常行動パターンは広汎にわたり、個人的および社会的状況の広い範囲で適応不全が明らかです。
上記の症状発現は、常に小児期あるいは青年期に始まり、成人期に入っても持続します。
この障害は個人的な苦痛を少なからず引き起こしますが、それが明らかになるのはかなり経過した後からです。
この障害は通常、しかしいつもではありませんが、職業的および社会的行動能力の重大な障 害を伴っています。