アイドル部

アプランウォールと電脳少女シロウォールを突破しないとたどり着くことすらできない楽園
壁の外ではコラボゾンビ達が蠢き合っている



部員達はそう教育され外を見る事はなかった
しかし夜桜たまは真実を知ってしまう
今自分の居る場所は小さな村だと
たまは部員に必死にその事を訴えるが不安を煽る発言や真実の誇張と相手にされず次第に狂人として蔑まれた

しかしもちだけは彼女に石を投げることはできなかった
一緒に壁の外を見ようと言ってくれた
2人は幽閉者の襲撃を躱し壁の向こう側へと到達した
そこにはゾンビの姿はなく美しい世界が広がっていた

安堵したその瞬間お気持ちリレーがたまの体を貫いた
教育を受けた部員達は待っていたのだ
裏切りものを排除する事ができるこの瞬間を
もう終わりかと思ったその時
もちの歌が聞こえた
壁の中では微かだった歌声も今は際限なく響いた
膨大な量のお気持ちはたった一人の少女の歌で全てかき消されたのだ

やっと外に出てたね
さよならアイドル部
もう体は動かないけど
また話し合えるその日まで
See you again