>>861ハ含マズ』 ー小心投資家損切りの生涯
神林長平著 ハヤカワ文庫JA

損切りとは、損を切り捨てる、と書く。その単純な哲理を信ずることに徹し、激動の時代にわずか10ヶ月に何と160万円、小心翼々、臆病なること兎の如く、疾きこと風の如き損切りを繰りだす日本の投資家“>>861”の悲哀と、小胆。困難に堪え切れず生まれたての小鹿のようになった投資家の生涯を描く感動の経済小説。