「現在、国連総会に出席するため訪米中の岸田首相ですが、週明けに国葬を控え、出発前はかなりピリピリしていました」

 そう語るのは、岸田文雄首相に近いある関係者だ。帰国してすぐ、安倍晋三元首相の国葬に臨むことになる岸田首相。もともと9月19日に米国へ出発する予定だったが、台風14号に対応するため、翌20日午前に延期となった。

「延期を決めたときこそ、首相はいらだった様子でしたが、結果的に、19日におこなわれたエリザベス女王の国葬のテレビ中継を、じっくり観ることができました。

 中継を食い入るように観ていた首相は、その荘厳さに感動したようで『この流れに乗ろう。ピンチをチャンスに変えるんだ』と言っていたそうです。最後は女王の国葬について『よかったなぁ』と、何度もひとりで呟いていたといいます。

 翌日午前、出発前の打ち合せが終わったあと、国葬を担当している森昌文補佐官を呼びつけて、安倍元首相の国葬をエリザベス女王のそれに倣って『見栄えを重視するように』と指示を出したようです」(同前)