ウクライナ情勢/鈴木宗男

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鈴木宗男2022年02月14日 17:082月14日(月)ムネオ日記

 ウクライナ情勢についてアメリカはロシアと話し合いをしながら、一方でロシアが「侵攻する、退去せよ」と真逆とも受け止められる対応をしている。

 プーチン、バイデン両首脳の会談が行われ、プーチン大統領はその返事をすると言っているのに、一方で「攻めてくる。逃げろ」というのは紛争をあおるようなものでないか。

 今、平和の祭典北京オリンピック開催中である。開催国中国のことを考えるとロシアも中国に配慮するのは当然である。

 プーチン大統領は33年前から東西冷戦終結からの懸案であるNATO(北太平洋条約機構)の東方拡大は、これ以上認められないと考えるのはロシアの平和と安全を考える上では当たり前のまん中の話である。

 当時、ゴルバチョフは約束を守り、ソ連軍をワルシャワ条約機構加盟国からすべて撤退させた。

しかしアメリカは着々とかつてのソ連(現ロシア)の同盟国であった国々をNATOに加盟させて行った。歴史の事実としてアメリカの世界戦略に組み込まれて行った。

ここはしっかり対話をし、自制することが一番であり、独少年宜しく、事を荒立てる言い方は止めてほしいものである。

ウクライナのゼレンスキー大統領もトーンを下げてきている。イギリスも少し大人の対応をしだした感じだ。

 日本にはロシアとの関係で平和条約締結という戦後77年経っても解決できていない問題がある。アメリカやイギリスに引きずられても国益を損なうだけである。

 米露両国と良好な日本は、しっかりその立ち位置を考えた外交をしてほしいものだ。