バイオジェンとエーザイは3月に有意な治療効果が得られないとしてアデュカヌマブの臨床試験を中止していた。

前回と比べて対象者や投薬量を増やした今回の臨床試験で、初期段階のアルツハイマー型認知症患者の症状を軽減させる効果が認められたという。

アデュカヌマブは「アミロイドベータ」と呼ぶ特定のたんぱく質がアルツハイマー型認知症の原因になっているとの仮説に基づく治療薬。

FDAに承認されれば、同仮説に基づいた初めてのアルツハイマー治療薬となる。米に加えて、日本や欧州でも新薬の承認を得るべく、当局に働きかける方針だという。