[ニューヨーク 7日 ロイター] - 米供給管理協会(ISM)が7日公表した2018年12月の非製造業総合指数(NMI)は57.6と、11月の60.7から低下し、18年7月(55.7)以来5カ月ぶりの低水準となった。
市場予想は59.0だった。拡大と悪化の分岐点(50)を引き続き上回った。
ISMが3日に発表した18年12月の製造業景気指数は16年11月以来の低水準だった。
JPモルガンのエコノミストは「景気後退リスクが増大したり、景気が幾分軟化したりしている状況を最近のさまざまな指標が示すが、成長ペースは多少緩やかになるものの、まずまずのペースで拡大し続けていく」と分析した。
RDQエコノミクスの首席エコノミストは「今回の指標は、景気の勢いが底堅く、成長減速懸念が広がっていることをさらに裏付けた」と話す。
ISMは成長について「冷え込んだ」とし、企業にとって米中貿易摩擦が引き続き大きな懸念材料と指摘した。
NMIの内訳は、雇用指数が56.3と、18年7月以来の低水準となった。11月は58.4だった。価格指数は57.6と、17年7月以来の低水準だった。11月は64.3だった。一方、新規受注指数は62.7と、前月の62.5から小幅に上昇した。