クソダサい投資家ほど「ひふみ投信」に投資すれば市場平均をアウトパフォームし続けることができると信じているものです。

しかし、200を超える銘柄に分散投資している「ひふみ投信」が長期にわたって市場平均をアウトパフォームし続けられる保障はどこにもなく、
確率的に考えれば市場平均に連動するインデックスファンドにアンダーパフォームする確率の方が高いです。

事実、10月の調整局面で、過去一ヶ月の騰落率は円建てダウ平均がー8.2%、日経平均ー12.2%だったのに対して、
「ひふみ投信」のそれはー15.4%と市場平均を大きくアンダーパフォームしました。

「ひふみ投信」が市場平均をアンダーパフォームした主な要因は、サービス業や情報・通信業などグロース株に集中投資しているためです。
これらの株価は投資家の期待値が高い分割高になっているので、強気相場でこそ高いリターンが期待できるものの、弱気相場になると暴落しやすいのです。

また、最近は保有銘柄数が200を超えるなど必要以上に分散投資していることから、
ポートフォリオに与える一銘柄当たりのインパクトはほとんどなく、せっかくお金と時間を使って銘柄分析しても意味がありません。

そのため、グロース株が急落する場面ではグロース株に多くの資金を振り分けている「ひふみ投信」は総じてやられやすいのです。

従って、これから「ひふみ投信」に投資しても、市場平均をアウトパフォームする可能性は低く、
手数料分コストが嵩むためアンダーパフォームする可能性の方が大きいです。

それにも関わらず、どうして多くの個人投資家は「ひふみ投信」に投資し続けるのでしょうか?
結論から言えば、「過去の成績が良いのだから将来の成績も良いだろう」と錯覚しているからに他なりません。

事実、プロのファンドマネジャーが115年程度運用して市場平均に勝てる確率は二割程度でしかありません。

そのため、「ひふみ投信」がいくら素晴らしい投資成績を残してきたファンドだとしても、
今後15年間のパフォーマンスが市場平均に勝てるかどうかは二割程度の確率しかないというわけです。

それでもあなたが「ひふみ投信に投資すれば市場平均に勝てる」信じているのなら、それを止めたりはしませんよ。
なぜならひふみ投信が市場平均に勝てる二割のファンドのひとつかもしれませんし、何よりも人は信じたいものを信じることで幸せになれるのだから。