今、Bコミのブログで昨晩に投稿された記事を読んだ。

とりあえず最初に受けた仕事が、「投資家目線でのディスカッション」ということで、
推察するに、一パネラーとして議論で発言する形態になるだろうから、これ自体に
大きな懸念はないと感じた。

しかし、非常に気になったのが、下記書き込み。

「いつもお世話になっているクライアント様(注:証券会社等の仲介業者のこと)
の仕事が受けれるようになれば私の幅も広がるだろうな」
「今日のイベントは仮想通貨業界は人とつながることができる
業界であることがわかりました。みんな情熱に満ち溢れているし、
プライスが頂点から大暴落しても情熱を失わず前を向き続けている点に
感銘を受けました。」

仮に彼の幅が広がったとしても、証券会社等の仲介業者からの仕事である以上、
専ら個人投資家の利益のために活動できるか大いに疑問がある。勧誘することが
主目的になるのではないかという懸念は拭えない。

また仮想通貨業界の人ってどんな人なのだろうか。それに彼らが情熱を持っていることが、
これから新規に仮想通貨に資金を投じる個人投資家の利益になるのだろうか?

この「仮想通貨業界の人」が、株式会社の経営者・従業員なら、その事業に
情熱を持っているのであれば、その会社の株式を買うのは個人投資家の
利益になる期待は持てるであろう。

しかし、アルゴ等を駆使して、短期で先物等の売買を繰り返す、
海外ヘッジファンドのような存在だとしたら、これから仮想通貨市場に
資金を投じる個人投資家は単なるカモでしかない。

いうまでもないが、これから仮想通貨に新規に資金を投じようとする個人投資家が
全体としてみた時に利益をあげられるのは、仮想通貨の実体的な価値(実物資産としての価値)が
向上する場合に限られる。彼が感銘をうけた存在が、単に、仮想通貨市場を盛り上げることに
情熱を燃やしているだけの存在だとすると、仮想通貨の実体的な価値が上昇するわけがない。

彼のブログの新記事を読んでいて、仮想通貨が、人間の経済活動における新たな価値を
生み出す存在であることを彼が発見したというようなことは一切感じられなかった。

やはり、一個人投資家としては、彼がこれからしようとする仮想通貨分野での
活動には多大なる疑問(懸念)しか感じなかった。