パウエルFRB議長:経済は「良好」だが、貿易摩擦はリスク
Christopher Condon、Rich Miller
2018年7月13日 4:31 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-07-12/PBRPGM6KLVR701
ラジオ局アメリカン・パブリック・メディアの番組で「米経済は非常に良好だ」とし、失業率が20年ぶり
低水準にあることを挙げた。一方でエスカレートしつつある貿易摩擦がもたらすリスクについても認めた。
  貿易面での対立により、「多くの製品やサービスに高い関税」が課されれば、「米経済へのマイナ
ス要素となり得る」と述べた。
  このほかインフレ率については徐々に上昇してきているとの見解を示した。
  パウエル議長は「ちょうど2%に達したところだ。よって当局の目標に非常に近いといえる。目標に
完全に達したとは言わない。勝利宣言する状況にはない」と述べた。  
原題:Fed’s Powell Says Economy in ‘Good Place’ But Trade a Risk(抜粋)


フィラデルフィア連銀総裁:インフレ率、目標上回っても違和感ない
Jeanna Smialek
2018年7月13日 4:22 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-07-12/PBRODQ6KLVR401
現在の利上げサイクルでは3.25%への到達もあり得る
インフレが加速した場合は今年4回の利上げに反対せず

ハーカー総裁は、インフレ率が2.5%に上昇しても違和感はないと述べ、金融当局の対称的なインフ
レ目標を擁護した。2.5%のインフレ率は、当局の目標を0.5ポイント上回る。
  総裁は、金融当局は「現在のようなゆっくりと安定した」ペースを維持すべきだとしつつ、「インフレが
加速し始めて2.5%を超えた場合は行動する必要があるだろう。そうならない限り、行動を控える良い
理由は数多くあると思われる」と述べた。ハーカー総裁は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)で
投票権を持たない。
  総裁は、利上げに関する自身の基本シナリオは依然今年が3回、2019年も3回だと説明。その上で、
インフレが加速した場合は今年4回の利上げに反対しないとも述べた。
  また中長期的に政策金利は3%に上昇するとしつつ、今回の利上げサイクルで若干オーバーシュー
トした場合は3.25%に達することもあり得るとの認識を示した。総裁は「理想的にはそうしたくはないが、
可能性はある」と述べた。
原題:Harker Says He’s Comfortable If Inflation Overshoots Fed Target(抜粋)


中国、貿易戦争で時間稼ぎか−当局者発言にわずかな変化
Bloomberg News
2018年7月12日 23:46 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-07-12/PBRA6Q6TTDSL01
中国商務省、報復措置の詳細を示すことを控える
中国は「売り言葉に買い言葉的な措置から移行も」−アナリスト

中国当局者らはトランプ米大統領が新たな関税を警告したことに対し、語調を和らげているようだ。同国
では景気が減速しつつあるほか、株式相場は下落、通貨は値下がりしている。
  中国のこうしたシフトを示す兆候は12日にも引き続き見られた。2000億ドル(約22兆5000億円)相当
の中国製品に関税を課すというトランプ大統領の最新の警告に対し、中国商務省は報復計画の手段を
具体的に示すことを控えた。
原題:China Plays for Time in Trade War With Subtle Shift in Rhetoric(抜粋)