・新型SoC「Snapdragon 8150」らしきベンチスコアが再度浮上。iPhone XS以上の性能か
塚本直樹(Naoki Tsukamoto)
https://japanese.engadget.com/2018/11/18/soc-snapdragon-8150-iphone-xs/
米クアルコムの新型プロセッサ「Snapdragon 8150」らしきベンチマークスコアが、AnTuTuの結果報告サイトに登場しています。
以前に登場したスコアからは大幅なスコアアップが確認でき、製品登場が近いことをうかわせます。

中国語SNSのWeiboにAnTuTu公式が掲載した今回のスコアは、「msmnile for arm64」というデバイス名で登録されています。
まず注目したいのは、362292ポイントというスコア。
現行プロセッサ「Snapdragon 845」を搭載したAndroidスマートフォンの中でも高性能な「ROG Phone」の297078ポイントを、大幅に上回っています。

さらに、他社プロセッサを見回しても、中国ファーウェイの「Kirin 980」を搭載したスマートフォン「Mate 20 Pro」の309628ポイントに大きな差をつけています。
そして、「A12 Bionic」を搭載した「iPhone XS」の352405ポイントをも若干上回っているのです。

現時点では、Snapdragon 8150のアーキテクチャは発表されていません。
しかし今回のベンチスコアと共に掲載された情報では、大中小コアによる3クラスタ構成となり、それぞれのCPUコアは2.84GHz/2.4GHz/1.78GHzで駆動。

GPUはAdreno 640を搭載し、Adreno 630を搭載の前世代チップセットSnapdragon 845との比較で20%の性能向上を成し遂げているとしています。

Snapdragon 8150はすでに Bluetooth SIGの認証や、「Galaxy S9」のファームウェアにも登場しています。
また下位モデルとなるであろう「Snapdragon 6150/7150」も GitHubにて確認されており、 前モデルの発表から1年が経過しようとしていることから、そろそろ発表も近そうです。