2018年7月末に今年前半の各社決算が発表され、スマートフォン事業を持つメーカーの業績が話題に上っている。

中でも主として日本市場向けで存在感を示していたソニーモバイルコミュニケーションズのXperiaシリーズの売上げ不振が、国内シェアでシャープと入れ替わったことと合わせ、さまざまな声が出ています

シャープの売上が伸びた理由は様々なことが言われていますが、いちばん大きかったのは国内スマートフォン市場の形が変化している中で、iPhoneとは競合しにくい領域をきちんと見つけ、フォーカスしてきたからだと僕は見ています。

一方、ソニーは高付加価値領域にフォーカスしてモデル数を絞り込むという、他の事業領域でも行っている戦略を実行に移しました。
これ、Xperia Zシリーズが1〜4ぐらいまでの頃にやっていれば、また違った結果をもたらしたのかもしれませんが、近年の市場環境では、自ら顧客を絞り込んで売上げを落とすという良くない方向に向かったようです。

Xperiaシリーズは、来期、さらなる売上減少を見込んでいるようです。
引き続きの出荷数減少は在庫調整とともに販売体制見直しなど、今後の事業体制を抜本的に変えていく(とはいえ、すでにかなり縮小はしているのですが)ということなのかもしれません