米大統領、中国ZTEに罰金最大13億ドルと経営陣刷新求める案を提示
2018/05/23 04:21
[ワシントン 22日 ロイター]

トランプ米大統領は22日、中国通信機器大手の中興通訊(ZTE)に対し
最大13億ドルの罰金を科すとともに、経営陣の刷新を求める案を明らかにした。
ホワイトハウスで記者団に語った。

トランプ大統領は中国との通商協議について、中国政府とZTEを巡る合意はないと述べた。
ただ、ZTEは罰金を支払うと同時に経営陣を刷新し、新たな取締役を任命する必要があるとの考えを示した。

大統領に新たな金銭的制裁を科す権限があるかどうかは不明。

米商務省は4月、北朝鮮とイランに対する禁輸措置にZTEが違反した問題で
米国との合意条件にも違反したとして、米企業が同社に部品などを輸出することを禁じる制裁を発動した。

関係筋によると、米国は米企業によるZTEへの製品販売を7年間禁止する措置を解除し、
見返りに中国は米国産農産品の関税撤廃か輸入拡大で対応する案が米中協議で提案されている。

トランプ大統領は、この措置で米企業も痛手を受けていると指摘。
「米企業に打撃を与えずに、ZTEに大きな代償を払わせることはできる」と述べた。
ZTEは措置を受け、ほとんどの生産を停止している。