楽天によるプラスワンの事業買収を聞いて「やはり」と思ったという。業績が厳しいと聞いていたからだ。

ブレークイーブン(損益分岐点)にはほど遠い状況なのである。「海外では健闘しているものの、国内では新端末で予定していた色を発売間際に中止するなど変調をきたしていた」(関係者)

相次ぐ巨額増資にもかかわらず、先行投資がかさみ、プラスワンにはわずか14億円の純資産しか残っていない。追加の巨額増資をせずにこのまま赤字を垂れ流し続ければ、2018年3月期の債務超過転落は必至だ。

今回分割し楽天に譲渡する国内格安スマホ事業の総資産は18億円、負債合計は30億円。差し引き約12億円の債務超過である。その債務超過の事業を楽天は5億円で買収する。

にはスマホ開発など海外部門が主に残る見通しだ。